2014.5.24-25 日本科学史学会年会総会 北海道酪農大学にて
第69回地学史研究会2018年 1月27日(土) 13:00-16:00
1957年のソビエト連邦によるスプートニク1号の打ち上げが、国際地球観測年(IGY)の一環として行われたことにみるように、第二次大戦後の米ソによる宇宙開発競争は、今日にいたる地球惑星科学の発展と密接な関係をもっていました。今回、アメリカのNASAの歴史に詳しく『NASA――宇宙開発の60年』(2014年)の著作のある佐藤氏にこの関係の歴史について話題提供していただきます。
早稲田奉仕園セミナーハウス101号室 (新宿区西早稲田2-3-1、電話:03-3205-5411)
〔地図:https://www.hoshien.or.jp/map/〕
話題提供 佐藤 靖(新潟大学)「米国の宇宙開発史と地球惑星科学」
米国航空宇宙局(NASA)は、1958年に設立されて以来、有人宇宙飛行、無人宇宙探査、航空技術研究などの幅広い分野で成果を残してきた。このうち特に無人宇宙探査は、地球及び太陽系惑星に関する多くの科学的知見をわれわれにもたらした。本講演では、NASAの無人宇宙探査計画の実施を主に担ってきたゴダード宇宙飛行センター及びジェット推進研究所の歴史を中心に振り返りつつ、地球惑星科学がNASAの活動のなかで歴史的にどのような位置づけを占めてきたのかを通史的に論じたい。