by ihst | 2月 20th, 2011
R.J.フォーブスの技術観 ―研究所蔵書紹介―恒川清爾
『科学史技術史通信』No.15 (2011.2.20)オランダの技術史研究者ロバート・ジェイムス・フォーブス(1900-1973)は、本研究所の文庫名の筆頭に掲げられている故田中実訳の『技術の歴史』(岩波書店(原題 Man the Maker―A History of Technology and Engineering)や、 E.J. デイクステルホイス との共著(広重 徹・西尾 成子・高橋 尚・山下 愛子訳 みすず書房492頁1977-09)、そして、比較的最近の出版である『古代の技術史』(Studies in Ancient Technology〈上〉金属、〈中〉土木・鉱業、 〈下・1〉日常の品々1(下・II) 平田 寛・大沼 正則・矢島 文夫・道家 達将・栗原 一郎訳朝倉書店)などで、我が国の科学史技術史界ではよく知られている。
しかし、彼の技術論や技術観は、まとまって論議されたことは少ないように見える。ここに、彼の技術観をまとめた一冊がある。田中実監修/赤木昭夫訳の『技術と文明』(エンサイクロペディア ブリタニカ日本支社,1968年,212頁)・・・・・・