堤憲太郎『スイスと日本の近代化学』

by ihst | 4月 21st, 2015

本研究所所員の、堤憲太郎氏が、2014年に 『スイスと日本の近代化学』を出版されました。
スイス、チューリッヒのETH(連邦工科大学)と日本の化学との関係を史実的に明らかにしたもので、従来も断片的には触れられていた日本ースイス間の関連をきちんと述べた労作です。
 ETHは、アインシュタインもいた大学ですが、ヨーロッパの大学では工学研究が受け入れられなかった代わりにPolytechnishce Schuleが発達してくる歴史の中で、早くから発達してきたもののもっとも有名な一つです。

 日本の工部大学校を指導したダイアーが工部大学校のモデルの一つといったもので、当時、ヨーロッパで最先端の工学教育を展開していたものです(明治政府が手本にいようとしたイギリスの工学教育は、ヨーロッパでは遅れた水準にあり、この明治政府の政策は失敗作の一つです)

(文:kimoto)

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